真空ダイカストの基本的な考え方

真空ダイカストは真空を利用して、キャビティ内のガスを排気するダイカスト法である。
射出チップにより、溶湯をキャビティに高速で充填すると、キャビティのガス圧が上昇する。
真空ダイカストは、このガスを真空バルブより排気することができる。
真空の利用はもっとも効率のいい排気方法である。

ダイカストの不良原因

不良原因の基本となるのは、ガスの断熱圧縮によります。溶湯と金型の間にガスを断熱圧縮すれば焼き付き不良が発生し、
製品内部にガスを断熱圧縮すれば鋳巣不良が発生します。

以下の様な美しい製品を作るには、真空ダイカストによりガスの断熱圧縮の影響を少なくすれば良いのです。

真空ダイカストの鋳造条件

鋳造方案の影響を受けるのが、製品端面の高切り位置とした時の100%の高速区間とすると、真空ダイカストの高速区間は110%が良い。

真空開始は、上記高切り位置手前0.4secが良い。